SCI'18
2018.5.16(水) – 18(金)
京都テルサ

講演会企画

企画一覧

特別講演

ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジとワールド・ロボット・サミット

チュートリアル講演

網膜・視覚野に学んだシステム作り
クープマン作用素による非線形ダイナミクスの解析と制御
AIビジネス活用の現状と現場で起きている問題
量子アニーリングが拓く機械学習と最適化技術の新時代

テーマセッション・招待講演

TS01
意思決定と最適化
TS02
スマート・フレキシブル・オートメーションの理論と実践
TS03
非線形ダイナミクスの解析・制御・応用
TS04
ダイナミクスとデータサイエンス
TS05
信号処理技術の深化と進展
TS06
確率システム制御への初参入
TS07
インタラクションシステム
TS08
教育とその方法
TS09
機械学習の深化と進展
TS10
サービス工学で観る観光産業
TS11
制御・センシング・オートメーション技術の産業応用
TS12
コンピューテーショナル・インテリジェンスの理論と応用

インターナショナルセッション

概要
今回新たに,英語の論文および英語の発表をまとめることによって, 英語でのコミュニュケーションや情報交換の場を提供いたします. 留学生や海外からの研究者の方々には是非投稿参加していただきますようお願い致します. 詳細は英語版講演募集を参照ください.

ニーズ・シーズセッション

概要
本セッションでは,企業と大学がお互いにニーズとシーズの情報を提供し, 共同研究の提案や将来的な社会実装に結びつくきっかけを提供することを目的とするセッションです. 大学のシーズと企業のニーズのマッチングを図るセッションとするために,大学側の発表者は教員に限定しています. 企業の方々の積極的なご参加をお待ちしております.
オーガナイザ
  • 高瀬 進(京都大学経営管理大学院)
  • 若林 靖永(京都大学経営管理大学院長)
  • 清水 基宏(関西TLO)
  • 松野 文俊(京都大学大学院工学研究科)

オーガナイズドセッション

OS01
歩行における体幹の力学と制御
OS02
ドローン技術/活用の展開
OS03
ネットワーク化制御における新展開
OS04
確率論ってシステム制御にとってどれくらい大切なんですか
OS05
ウェアラブルデバイスと機械学習による人間の状態推定
OS06
生物模倣型ロボット
OS07
生物移動情報学
OS08
食料生産のためのスマート技術
OS09
ロボット系若手研究者交流会「ヒューロビント」
OS10
リハビリテーション治療における身体機能のみえる化技術
OS11
農業分野へのロボット・情報技術の援用
OS12
ロボティクスが拓く小型生物計測の未来
OS13
災害情報システム
OS14
人と機械のインタラクションと制御
OS15
行動を誘発する感覚情報提示技術
OS16
都市交通のモデル化と最適化アプローチ
OS17
ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジ
OS18
CT透視下針穿刺ロボットの研究開発
OS19
群れの行動生物学的および理論生命科学的理解に基づいた群知能の構成と具現化
OS20
車・家庭・地域調和型EMS構築に向けたシステム技術

特別講演

ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジとワールド・ロボット・サミット

講師
  • 田所 諭(東北大学)
日時
2018年5月17日 午後
概要
本講演では,災害対応・復旧・予防に資するためのタフなロボット技術を開発し,技術と社会と産業に非連続イノベーションをもたらすことを目的とした「ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジ」の最新成果,”Robotics for Happiness”をキャッチフレーズとして2020年に開催されるロボットオリンピック「ワールド・ロボット・サミット(WRS)」のインフラ・災害対応部門の計画について紹介します.

チュートリアル講演

網膜・視覚野に学んだシステム作り

講師
  • 奥野 弘嗣(大阪工業大学)
概要
生体の視覚神経系は,神経ネットワークのもつ時空間特性を利用して,従来のコンピュータビジョンでは困難な視覚課題を実に効率的に遂行している.このため,網膜や視覚野の情報処理を模擬することは,効率的な視覚システム作りの有効な手段となる.しかしながら,従来のコンピュータシステムと神経システムではアーキテクチャが全く異なるため,そのアルゴリズムを模擬するだけでは神経システムの効率の良さは十分には模擬できない.本発表では,神経システムによる情報処理の,アルゴリズムとアーキテクチャ双方にスポットライトを当て,FPGAを活用した神経模倣型視覚情報処理システム開発について紹介する.

クープマン作用素による非線形ダイナミクスの解析と制御

講師
  • 薄 良彦(大阪府立大学)
概要
クープマン作用素とは,非線形力学系に対して定義される線形作用素である.この線形という性質に着目し,クープマン作用素のスペクトル的性質に基づく非線形力学系の解析がエルゴード理論を中心に古くから進められてきた.最近,クープマン作用素の離散スペクトルに由来するクープマンモード分解と呼ばれる時系列データ解析法が提案され,エルゴード理論の対象を超えた多様なクラスの非線形力学系の解析や制御が可能となってきた.このことから,クープマン作用素は,工学,自然科学,データ科学を横断する数学的概念として現在注目を集めている.本講演では,講演者のグループで取り組んできた工学応用を例にとり,クープマン作用素による非線形ダイナミクスの解析と制御について紹介する.

AIビジネス活用の現状と現場で起きている問題

講師
  • 吉崎 亮介(キカガク)
概要
人工知能(AI)ブームの波に乗り,正しく理解しないままAIを選択する企業が増えており,開発がうまくいかないといった問題が生じ始めている.ビジネスの場でのAI開発は,研究とは重要なポイントが大きく異なり,運用を踏まえた実装計画を立てることが重要である.本講演では,目的ではなく手段であるAIを活用していくためのプロセスについて実例を交えて紹介する.また,現場でAI開発を行う中で実際に起きた失敗談から成功の秘訣を探る.

量子アニーリングが拓く機械学習と最適化技術の新時代

講師
  • 大関 真之(東北大学)
概要
BMやGoogleなど名だたる企業が開発競争を繰り広げる「量子コンピュータ」.一方で限定的な用途ではあるものの,量子力学の性質を利用した計算技術である「量子アニーリング」についても,同様に精力的に研究が行われている.本講演では,量子アニーリングについて,その概要と現状,その理論を実現したD-Waveマシンがどのような計算を行なっているか,その技術を活用することで実際に行われているアプリケーション(機械学習や最適化問題)の実例について紹介する.

テーマセッション・招待講演

TS01 意思決定と最適化

オーガナイザ
  • 巽 啓司(大阪大学)
概要
21世紀に入り,システム最適化や意思決定法は,生産・流通システム,通信・制御工学,金融工学などの分野だけでなく,環境学,政治学,分子生物学などの領域でも利用されてきています.これは,この 20年間における様々な手法の開発と,計算機パワーの増大により,20世紀には不可能と考えられていた大規模かつ複雑な問題が解けるようになって来たためだといえます.一方で,環境,高齢化など 21 世紀型の諸問題はまだ未解決なものが多く,加えて,社会の情報化の進展とともに,従来の手法での処理能力を凌駕するような膨大なビッグデータが収集され,その効率的な解析・運用が各分野で必要とされてきています.その事態に対応すべくシステム最適化や意思決定法へのニーズは,さらに増していくものと考えられます.本テーマセッションでは,システム最適化と意思決定に関する理論,手法,応用およびそれらに関連するさまざまな研究を募集し,この分野の近年の動向を把握できる場を提供したいと考えています.
キーワード
数理計画の理論と応用
  • 連続
  • 離散組合せ最適化
  • 多目的最適化
  • メタヒューリスティック
  • ファジィ理論など
意思決定の理論と応用
  • 効用理論
  • AHP
  • ANPなど
ゲーム理論とその応用
  • 非協力ゲーム
  • 協力ゲーム
  • 進化ゲームなど
実社会での応用
  • スマートグリッド
  • 金融工学
  • サプライチェーン・マネジメントなど

招待講演 制約プログラミングにおける最適化問題の定式化と探索法

講演者
  • 坂口 隆(公益財団法人鉄道総合技術研究所)
概要
複雑で厳しい制約条件を有する組合せ最適化問題に有効な解法として,近年,制約プログラミング(CP)が注目され,産業応用も進みつつある.これは,制約論理に基づく制約解消メカニズムによって探索空間を先見的に枝刈りすることで探索を効率化する手法であるが,CPの適用に当たっては,制約解消メカニズムを効果的に働かせるような問題のモデル化や定式化の工夫による計算の高速化が鍵となる.また,大規模な問題では,探索アルゴリズムの構成において,CPの特徴を理解し局所解探索に陥らない工夫が必要となる.

TS02 スマート・フレキシブル・オートメーションの理論と実践

オーガナイザ
  • 貝原 俊也(神戸大学)
  • 國領 大介(神戸大学)
概要
近年のものづくり分野では,ドイツのIndustry 4.0に代表されるように,IoT(Internet of Things)やCPS(Cyber Physical System)をフルに活用した新しいものづくり(スマートファクトリ)の台頭が急速に進んでいます.本テーマセッションでは,スマート・フレキシブル・オートメーションを実現する上での生産システム/FA技術に関するさまざまな研究・開発事例の講演発表を募集します.
キーワード
  • メカトロニクス技術
  • 製品設計技術
  • 生産システム技術
  • グローバル生産技術
  • 経営・経済分野との統合化技術
  • FA関連の理論・方法論
  • IoT/AI/CPSのものづくりへの適用
  • スマートファクトリ構築を目指す理論・方法論

招待講演 京大デザインスクールとモノづくり

講演者
  • 川上 浩司(京都大学)
概要
京都大学のデザインスクールには,工学からは機械工学と建築工学,情報学からは殆どの専攻,さらには教育学と経営管理の学生と教員が集い,デザイン学の教育プログラムが実践されている.そこでは,いわゆるモノだけでなくコトまでもデザイン対象であり,日本語で「デザイン」と言う時の意匠やアートとは異なる.本講演では,このスクールでの教育の内,特にモノづくりに関連する取り組みと,モノとコトに共通する視座として導入している「不便益」を紹介する.

TS03 非線形ダイナミクスの解析・制御・応用

オーガナイザ
  • 木村 真之(京都大学)
  • 原 尚之(大阪府立大学)
概要
電気回路における発振や反応拡散系におけるパターン形成,神経細胞の同期などの現象では,系の非線形性が重要な役割を果たしており,人工物から生体システムまで様々なところで観察されます.このような非線形現象の解析や制御に関する研究が,非線形力学分野やシステム制御工学分野をはじめ様々な分野で行われています.本テーマセッションでは,非線形ダイナミクスに関する解析・制御・応用の研究を幅広く募集します.
キーワード
  • 非線形現象
  • 振動子
  • 結合力学系
  • 複雑ネットワーク
  • 同期現象
  • カオス
  • 自己組織化
  • 電力ネットワーク
  • 神経細胞
  • 非線形力学系
  • 分散・協調制御
  • 電気回路

招待講演 歩行・走行のダイナミクスから歩行支援へ

講演者
  • 佐野 明人(名古屋工業大学)
概要
歩行の本質は,「重力で歩き,重力で倒れる」ことであり,これはヒトの歩行でもロボットの歩行でも同じである.力学的原理を発見し,最大限活用することで,複雑になりがちなものを単純で美しいものに仕立てる.本研究(受動歩行,歩行・走行現象)では,自然が織りなす歩行・走行のダイナミクスを体で感じながら,ヒトに近い歩行・走行の構築や軽やかな歩行支援を行っており,無動力歩行支援機ACSIVEおよびaLQのデモを交えてご紹介する.

TS04 ダイナミクスとデータサイエンス

オーガナイザ
  • 加嶋 健司(京都大学)
概要
IoT(Internet of Things)や交通網をはじめとする社会インフラなど,複雑なダイナミクスにおいても様々なデータが取得できるようになり,その利活用手法への関心が高まっています.本テーマセッションでは,こうした社会的要求に関連するシステム制御や機械学習などの分野における基礎・応用研究を集結し,よりよい解決手法を模索していきます.
キーワード
  • 制御理論
  • 機械学習
  • ネットワーク化制御
  • システム同定
  • イベント駆動
  • データ駆動
  • IoT
  • CPS
  • 超スマート社会
  • 人工知能

招待講演 テンポラルネットワークの数理モデリング

講演者
  • 小蔵 正輝(奈良先端)
概要
オンラインソーシャルネットワーク,交通網,あるいは企業の取引関係など,複雑ネットワークは様々な場面で現れる.従来,こういった複雑ネットワークは,時間変化をしない静的なものとして解析されることが多かった.ところが近年,計算機の性能向上やセンサーの小型化等により,複雑ネットワークの時系列データの蓄積が進んでいる.これに伴い,複雑ネットワークを動的なもの(テンポラルネットワーク)として捉え直す機運が生まれ,盛んに研究が行われている.本講演では,テンポラルネットワークの数理モデリングおよびその活用に焦点をあて,近年の研究動向を紹介する.

TS05 信号処理技術の深化と進展

オーガナイザ
  • 三好 誠司 (関西大学)
概要
近年,信号処理分野は,センサ技術やハードウェアの進歩と新しい解析手法の相乗効果により,かつてない活況を呈しています.さらに,圧縮センシングやディープラーニングなどの新たな技術からも刺激を受けています.本テーマセッションでは,周辺分野まで含めて広い意味で信号処理に関わる理論,手法,実験,応用の研究発表を募集し,各分野の研究者・技術者が視野を広げる機会を提供したいと考えています.
キーワード
  • センサ
  • センサネットワーク
  • 生体情報計測
  • 音声信号処理
  • 音声強調
  • 音響信号処理
  • 適応信号処理
  • ノイズキャンセラ
  • エコーキャンセラ
  • アクティブノイズコントロール
  • サンプリング理論
  • ディジタルフィルタ
  • ブラインド信号分離
  • 画像処理
  • 画像符号化
  • 電子透かし
  • 半教師あり学習
  • ディープラーニング
  • 主成分分析
  • 独立成分分析
  • モンテカルロ法
  • ベイズ推定
  • 確率制御
  • ガウス過程

招待講演 コンボリューションニューラルネットワークの基礎と画像信号処理への応用

講演者
  • 庄野 逸(電気通信大学大学院情報理工学研究科)
概要
コンボリューションニューラルネット(CNN)は,脳の視覚系からヒントを得て構築されたモデルである.本講演では CNN を視覚系と比較しつつ,基本的な計算メカニズムの解説を行っていく.その上で,画像信号処理として,画像識別,物体検出,セグメンテーション,画像生成などの応用事例について議論を行い,最後に我々が取り組んでいる医用画像処理課題への応用を紹介する予定である.

TS06 確率システム制御への初参入

オーガナイザ
  • 西村 悠樹(鹿児島大学)
  • 細江 陽平(京都大学)
概要
近年の制御シーンにおける精密性能の高まりとともに,不規則ノイズの取り扱いが重要になってきています.しかし,不規則ノイズは数学的取り扱いが難しく,理論解析や数値計算において特別な知識を必要とすることが参入障壁となっています.本テーマセッションでは,制御にもちいる確率過程論の基礎を専門家により噛み砕くとともに,確率論をもちいた研究への初参入を試みる講演を幅広く募集し,確率システム制御に関する理解を深める機会を提供したいと考えています.
キーワード
  • 確率論
  • 確率過程論
  • 統計学
  • 確率システム
  • 制御理論
  • 制御工学
  • 制御応用
  • 外乱抑制

招待講演 確率微分方程式の数値計算法

講演者
  • 齊藤 善弘(岐阜聖徳学園大学)
概要
確率微分方程式の数値計算法(時間離散近似解法)には,基本的なオイラー・丸山法とミルシュテイン法がある.講演では,まずスカラーの確率微分方程式に対して,近似解の収束性(強い近似と弱い近似)に触れながら,近似スキームをいくつか紹介する.また,加法的ノイズおよび乗法的ノイズに分け,テスト方程式系をいくつか紹介し,コンピュータへの実装化の手法について述べ,数値シミュレーション例を示す.

TS07 インタラクションシステム

オーガナイザ
  • 井村 誠孝 (関西学院大学)
概要
情報技術の高度化・複雑化に伴い,技術単体の性能だけではなく,それを使う側である人間との相互作用を考慮してシステムをデザインすることが求められています.本テーマセッションでは,ヒューマンインタフェース,インタラクティブメディア,バーチャルリアリティ等の分野におけるシステムの構築・評価や,それらの基盤となるセンシング,信号処理,ディスプレイ技術まで,人間と人工物のインタラクションや,人間と人間のコミュニケーションを支援あるいは促進するインタラクションシステムに関する発表を広く募集します.
キーワード
  • ヒューマンインタフェース
  • インタラクティブメディア
  • バーチャルリアリティ
  • メディア信号処理
  • インタラクションデザイン
  • ユーザインタフェース
  • ユーザエクスペリエンス
  • ウェアラブルコンピューティング
  • エンタテインメントコンピューティング

招待講演 無意識コンピューティングとその未来 〜幸せの総和をいかに高めるか

講演者
  • 伊藤 雄一(大阪大学)
概要
IoT技術やスマホのような小型コンピュータの普及により,人が主体のコンピューティング環境から,コンピュータが人を主体的にどう動かすかという環境に移行しつつあり,そのために我々は,人の状態や状況を無意識下で取得し咀嚼する技術,人の行動を無意識下に変容する技術といった無意識コンピューティングの要素技術について研究を進めている.本講演では,我々の取り組みを紹介するとともに,無意識コンピューティング技術の未来,人類の幸せの総和をいかに高めるかについて解説する.

TS08 教育とその方法

オーガナイザ
  • 半田 久志(近畿大学)
概要
本テーマセッションでは,Learning Analyticsなどの機械学習技術を活用した新しい教育効果の分析,教育方法に関する新たな試みや実験装置の作成に関する研究,インターネットを利用したオンライン教育に関する研究など,システム・制御・情報分野の教育を中心に,教育に関する幅広い分野の発表を募集します.大学や高等専門学校の学生への指導だけでなく,中学校や高等学校の教員養成に関する研究成果も歓迎します.
キーワード
  • Learning Analytics
  • Educational Data Mining
  • 教育方法
  • 教育機材
  • 教員養成
  • 教育効果

招待講演 情報・計測技術の発展と教育・学習支援システムの研究動向

講演者
  • 越智 洋司(近畿大学)
概要
コンピュータを利用した教育・学習支援システムは,情報通信技術の進歩や普及に伴い,古くはCAI,現在はeラーニングやLMS/CMS等といった形で教育現場への導入が進められてきた.近年は,人工知能ならびに計測技術の著しい進歩により,様々な学習分野への応用が実現可能となっている.本講演では,情報・計測技術の発展に伴う教育・学習支援システムの研究動向とその変化について紹介する.

TS09 機械学習の深化と進展

オーガナイザ
  • 永吉 雅人(新潟県立看護大学)
  • 稲元 勉(愛媛大学)
概要
近年,機械学習の理論や技術は,データマイニング,信号処理,パターン認識,ロボット制御,金融工学など多岐に渡る分野へ応用されてきています.また,ディープラーニングという新しい展開も見せており,さらなる発展が期待されています.本テーマセッションでは,機械学習の手法だけでなく,機械学習を利用した応用の研究など,機械学習に関する幅広い研究発表を募集します.
キーワード
  • ディープラーニング
  • ランダムフォレスト
  • 統計的学習
  • オンライン学習
  • 半教師あり学習
  • マルチタスク学習
  • 強化学習
  • パターン認識
  • クラスタリング
  • 画像処理
  • 音声処理
  • データマイニング
  • その他機械学習一般

招待講演 End-to-End 強化学習による知能創発と「思考」創発へ向けた新しい強化学習

講演者
  • 柴田 克成(大分大学理工学部)
概要
深層学習,特に,DeepMindのテレビゲームのデモで一躍有名になったEnd-to-End強化学習のアプローチは,有用なアプリケーションが期待できるだけでなく,人間の知能の理解にも大きな役割を果たすと期待される.本講演では,このEnd-to-End強化学習の研究を20年以上にわたり研究してきた筆者が,なぜこのアプローチが知能創発という観点から重要なのかを説くとともに,今までの研究成果から,何ができて何ができないのかを紹介する.そして,究極の高次機能としての「思考」創発という壮大な目標に向け,そのベースとして筆者が必要と考えている「探索と行動の一体化」の考え方と内部ダイナミクスにおける「探索から思考への学習による成長」の仮説,そしてこれらを実現するため,従来の確率的行動選択と一線を画す「カオスニューラルネットを用いた全く新しい強化学習」について紹介する.

TS10 サービス工学で観る観光産業

オーガナイザ
  • 藤原 稔久(大阪大学)
概要
観光立国の実現に向けて,サービス科学やサービス工学といった言葉がますます広がっています.工学=製造業というイメージは強いですが,近年,サービス工学という名のもと,運輸,宿泊,飲食,見学,体験などのサービスで構成される観光産業にも様々な動きが見られています.また,観光旅行を推進するうえで,観光産業における安全・安心の担保としての危機管理もまた危急の課題となっています.本セッションでは,観光産業における新しい課題・問題の概説や各々の課題に応えるための研究・開発事例の論文を幅広く募集し議論します.
キーワード
  • サービス科学
  • サービス工学
  • 旅客支援
  • コト消費
  • 安全管理

TS11 制御・センシング・オートメーション技術の産業応用

オーガナイザ
  • 江口 徹(神戸製鋼所)
概要
産業界において,制御・センシング・オートメーション技術は,様々な製品・サービスの付加価値向上に寄与し,着実に成果を挙げています.近年では特に,データ解析や機械学習技術の産業界における導入事例が日々報告されるようになり,これらの技術に対する社会的な関心も高まってきています.本テーマセッションでは,産業界のあらゆる業種を対象に,規模や効果の大小を問わず,システム・制御・情報技術の適用事例の発表を募集します.
キーワード
  • 制御技術
  • 計測・認識技術
  • ハードウェア技術
  • システム・情報通信技術
  • 設計・生産技術
  • データ活用
  • 人工知能

招待講演 顔認証技術とその応用事例

講演者
  • 今岡 仁 (NEC中央研究所 データサイエンス研究所 兼 TCI事業部 顔認証技術開発センター)
概要
近年の犯罪やテロの増加に伴い,顔認証技術に関する必要性は年々高まっている.顔認証技術は,被撮影者が認証動作を必要としない点や,履歴として残された画像から本人特定が容易にできる点で,他の生体認証技術にはない優位性がある.NECでは2009年から,米国国立標準技術研究所(NIST)により実施された評価プログラムに参加し,これまでに4回連続トップを獲得している.本講演では,顔認証アルゴリズムの変遷や,応用事例を紹介する.

TS12 コンピューテーショナル・インテリジェンスの理論と応用

オーガナイザ
  • 関 宏理(大阪大学)
概要
近年,ニューラルネットワーク,ファジィシステム,進化計算を軸としたコンピューテーショナル・インテリジェンス(CI)分野に関する研究が盛んに行われています.本テーマセッションでは人間を始めとした様々な生物や生態を基に,自律した学習を可能とすることや,新しい知の発見と知能情報処理を可能とした計算手法の確立など,CI分野に関する理論研究や応用研究を広く募集します.
キーワード
  • ニューラルネットワーク
  • ファジィシステム
  • 進化計算
  • ソフトコンピューティング
  • 機械学習
  • 最適化
  • 複雑系
  • マルチエージェント
  • ビッグデータ
  • その他CI分野一般

オーガナイズドセッション

OS01 歩行における体幹の力学と制御

オーガナイザ
  • 青井 伸也(京都大学)
  • 田熊 隆史(大阪工業大学)
概要
生物はその全身を巧みに使い,多様な環境の下で頑健に移動する能力を有しています.2足で移動するヒトや,4足で移動する4足動物,6本の足を用いる昆虫やもっと多くの足を用いる多足類など,生物種に応じて歩き方は異なります.しかし,歩行とは足と体幹の運動の協調の結果として形成される力学現象であり,どのような歩行でも体幹の役割は重要です.本セッションでは,そのような体幹にフォーカスを当て,歩行を形成する上で重要となる力学と制御のメカニズムに関する最近の研究成果について議論します.

OS02 ドローン技術/活用の展開

オーガナイザ
  • 中西 弘明(京都大学)
  • 浦久保 孝光(神戸大学)
概要
ドローンの利活用が始まっていますが,より本格的な活用に向けて多くの課題があります.様々な環境や条件での飛行,高度な作業の遂行など,多様な要求に応えるため,機体開発,モデル化,制御系設計,運用法など,多方面からのアプローチが行われています.本セッションでは,ドローンの活用/技術に挑む研究者らが話題を提供し,ドローン技術が拓く近未来について議論します.

OS03 ネットワーク化制御における新展開

オーガナイザ
  • 岡野 訓尚(岡山大学)
  • 大木 健太郎(京都大学)
概要
通信を介した制御や相互作用する大規模なシステムの制御系設計など,ネットワークでつながったシステムの設計・解析・制御問題を考えることは当たり前になりつつあります.一方,ネットワーク化制御の研究が対象とする範囲が伸展した結果,それらがどのような分野で深められているかを知ることは難しくなっています.そこで本セッションでは,多様な広がりと深さをもつネットワーク化制御について活発な意見交換をしたいと考えています.

OS04 確率論ってシステム制御にとってどれくらい大切なんですか

オーガナイザ
  • 西村 悠樹(鹿児島大学)
  • 細江 陽平(京都大学)
概要
実在する動的システムには様々な外的・内的要因により不規則ノイズが含まれるため,動的システムの解析と制御において確率信号を取り扱うことは実用性の観点から重要です.また,確率的な判定や評価を数値アルゴリズムに導入することで,関連する制御における性能や効率の確率的な向上が望めます.以上を踏まえ,本セッションでは,確率信号が外的・内的に存在するシステムの安定化や最適化,制御入力の確率的選択などについて幅広く議論し,確率論がシステム制御において果たす役割について検討します.

OS05 ウェアラブルデバイスと機械学習による人間の状態推定

オーガナイザ
  • 梶原 祐輔(立命館大学)
概要
センシング技術の発展とともに加速度センサや生体センサなどが付随された機器が,一般家庭に普及しています.これに伴い,これらの機器から収集した日々の生体データや行動データなどが含まれるビッグデータから有意義なデータを抽出し,日常生活に活用することが期待されています.本セッションでは,例えば,ライフログ解析,医療支援,健康管理支援,教育支援などの分野について議論します.

OS06 生物模倣型ロボット

オーガナイザ
  • 伊藤 一之(法政大学)
  • 有泉 亮 (名古屋大学)
  • 安部 祐一(東北大学)
概要
生物は,自身の多自由度を巧みに動かし,複雑な自然環境において適応的に振る舞うことができます.この適応的な運動は,単に脳神経系による制御だけではなく,身体の力学的特性や環境に存在する様々な性質を利用することで実現されていると考えられています.本セッションでは,このような生物の仕組みをロボットの設計や制御に取り入れた研究に注目し,自然環境や災害現場など,複雑な未知環境における生物型ロボットの有効性について考えます.

OS07 生物移動情報学

オーガナイザ
  • 橋本 浩一(東北大学)
  • 妻木 勇一(山形大学)
概要
ナビゲーションはヒトを含む多くの生物に共通する根幹的行動です.本セッションでは,ヒトや動物の様々なナビゲーションをシステム科学的,情報科学的手法により数理モデルとして理解・解明する試みやそれを支える最新のシステムについて議論します.

OS08 食料生産のためのスマート技術

オーガナイザ
  • 近藤 直(京都大学)
  • 清水 浩(京都大学)
  • 飯田 訓久(京都大学)
概要
世界の食料生産および環境保全を目指す技術が切望されている中, 農業および農畜水産物を対象としたモニタリング,自動化,情報化が喫緊の課題となっています.一方,施設における高度栽培技術も食料の安定生産,機能性物質を高めるために期待されています.本セッションでは,精密農業・畜産・水産の概念,農業ロボット,ポストハーベスト技術,植物工場,およびそれらのセンシング技術の現状と課題に関わる発表を集め,今後の技術開発の動向を探ります.

OS09 ロボット系若手研究者交流会「ヒューロビント」

オーガナイザ
  • 田中 基康(電気通信大学)
  • 槇田 諭(佐世保工業高等専門学校)
概要
ヒューロビント(HUROBINT:HUman and ROBot INTeractionの略称)は,工学系の研究室(主にロボット)に所属する若手研究者が開催するロボット系若手研究者交流会です.他研究室・企業の方々との交流および研究や技術に関する議論を目的としており,現在は日本ロボット学会のヒューロビント研究専門委員会として活動しています.本セッションでは,ヒューロビントの取り組みを紹介するとともに,ヒューロビント参加者による最新の研究発表を通じて異世代,異分野交流を行います.

OS10 リハビリテーション治療における身体機能のみえる化技術

オーガナイザ
  • 佐藤 徳孝(名古屋工業大学)
  • 山崎 一德(藤田保健衛生大学)
  • 森田 良文(名古屋工業大学)
概要
リハビリテーションの治療効果に対する定量的評価法とその提示法は未だ確立されていなません.治療効果を継時的かつ定量的に提示する方法(これを身体機能みえる「診える・見える」化技術と呼びます)を開発できれば,患者の早期回復が大いに期待できます.本セッションでは,リハビリテーション治療のみならず,福祉・介護分野も含め,身体機能みえる化技術開発に取り組んできた研究者や技術者に最新の研究成果について発表いただき,医工連携のための議論および交流を行います.

OS11 農業分野へのロボット・情報技術の援用

オーガナイザ
  • 高橋 正樹(慶應義塾大学)
  • 石上 玄也(慶應義塾大学)
概要
日本の農業産出額は低迷を続けており,農業就業人口の減少と耕作放棄地の増加は大きな社会課題となっています.近年,IT(Information Technology),IoT(Internet of Things),AI(Artificial Intelligence)を活用したスマート農業に関する研究・開発が盛んに行われています.本セッションでは,農業分野へのロボット,IT,IoT,AIの援用について議論します.

OS12 ロボティクスが拓く小型生物計測の未来

オーガナイザ
  • 藤澤 隆介(八戸工業大学)
概要
大域的な生物の行動パターンは行動生態学分野において長年の未解明な課題でした.古くは,生物に文字通りのタグをつけてその生物がどこで回収されるのかという古典的な手法を用いていました.この手法では,データ座標は時空間的に離れた点群で構成されます.近年,GPS装置の小型化に伴って大型生物(哺乳類,鳥類など)の時空間座標を取得することが実現しています.一方で,小型生物(昆虫など)の行動計測には困難が伴います.本セッションでは,小型生物の大域的な行動パターンの計測のためのロボティクスを活用した計測装置を紹介し,今までは未着手であった生物行動研究を紹介します.

OS13 災害情報システム

オーガナイザ
  • 畑山 満則(京都大学防災研究所)
概要
阪神・淡路大震災を契機として,市町村レベルの災害対応への情報システムの期待が高まり,インターネット技術が浸透した東日本大震災では仮想空間上での情報ボランティアが大きな役割を果たすに至りました.しかしながら,災害現場では情報通信技術が十分に生かされているとは言えなません.本セッションでは,先端的な情報通信技術を災害対応に活かしていくためのシステム開発・導入のプロセスについて,近年の災害対応現場における活用事例から議論していきます.

OS14 人と機械のインタラクションと制御

オーガナイザ
  • 岩崎 隆至(三菱電機先端技術総合研究所)
概要
近年,人と機械のより密な協働作業への要求が高まっています.たとえば,製造現場では,変種変量生産への対応が重要になってきており,人の柔軟性と機械の正確性を兼ね備えたシステムが望まれています.産業用ロボットでは,人との協働作業を想定した製品が開発されていますが,動作速度の低減による安全性向上により作業エリアを共有化するものが多くあります.そこで,本セッションでは,人と機械のより密な協働作業や意思疎通の向上に向け,その基盤となる技術の最近の研究成果について議論します.

OS15 行動を誘発する感覚情報提示技術

オーガナイザ
  • 永谷 直久(京都産業大学)
概要
これまでの『インタラクションシステム』はユーザーであるヒトの動きに対して,提示する情報をどのように変化させるのかという点に主眼を置いてきましたが,ヒトへの情報提示を通して,無自覚または自覚的に行動を引き起こすような感覚情報提示技術の研究が近年行われてきています.本セッションでは,視覚情報におけるこのような取り組みを行っている研究の他,触覚や嗅覚などでの最新の取り組みを紹介します.

OS16 都市交通のモデル化と最適化アプローチ

オーガナイザ
  • 松本 卓也(創発システム研究所)
  • 榊原 一紀(富山県立大学)
概要
人口減少社会を迎え,都市交通を効率的に構築・運用する取り組みが社会の様々な局面で検討されている.しかしながらそこでは,システムの全体最適化の視点からの検証が十分に検討されているとは言い難く,部分的な性能指標の達成についての議論にとどまっている例も少なくない.本セッションでは,都市交通における様々な対象に対しての,数理モデリング,エージェント・シミュレーション,最適化技法およびそれらの統合という観点から広く講演を集め,議論を深めることを目的とする.

OS17 ImPACTタフ・ロボティクス・チャレンジ

オーガナイザ
  • 田所 諭(東北大学)
  • 松野 文俊(京都大学)
概要
世界のなかで災害頻発国として数えられる日本.近い将来,首都圏の直下型地震も起きると言われており,その対応策に迫られている.東日本大震災では,災害時におけるロボットの有用性が証明されたものの,時々刻々と変化する未知の環境下で本当に利用できるロボットの実現は,まだ道半ばである.本プログラムでは,極限の災害現場でも,へこたれず,タフに仕事ができる遠隔自律ロボットの実現を目指し,基盤技術を競争的環境下で研究開発しそれらを統合化することにより,未来の高度な屋外ロボットサービス事業開拓への礎を築いていく. 本OSでは本プログラムの開発研究の成果を報告する.

OS18 CT透視下針穿刺ロボットの研究開発

オーガナイザ
  • 亀川 哲志(岡山大学)
  • 松野 隆幸(岡山大学)
概要
CT透視下に腫瘍に対して医療用の針を刺す手技において,医師はCTの発するX線により被ばくをしてしまう.我々の開発しているCT透視下針穿刺ロボットは,医師の被ばくを防ぐため遠隔操作で医療用の針を穿刺するためのロボットマニピュレータの一種であるが,本件固有の課題がいくつか存在する.我々の研究開発グループでは,これまでにいくつかのロボット試作機の製作と改良を重ねてきており,それらの課題に対して取り組んできた.その一端を紹介する.

OS19 群れの行動生物学的および理論生命科学的理解に基づいた群知能の構成と具現化

オーガナイザ
  • 大倉 和博(広島大学)
  • 松野 文俊(京都大学)
概要
本セッションでは,群れの行動生物学的および理論生命科学的理解に基づいた群知能の構成と具現化に関する研究成果を公開する.本研究では個体と個体が成す巨大な群れの関係性の理論構築を行い,生物の観察結果を基に個体と群れの行動原理の物理・数理的解析を基にこれらを操る統一的制御理論を構築し,実際のロボットとして具現化することにより,生物学及び工学の両面から個体の知能と群れの知能の本質に迫ることを目的としている.群れの環境適応機能,コンフリクトと群れの社会機能向上の関係性,個体の大域的な群れ情報推定機能,群れの可同定性,群れの身体性といった問題の解明に向けての取組について紹介する.

OS20 車・家庭・地域調和型EMS構築に向けたシステム技術

オーガナイザ
  • 鈴木 達也(名古屋大学)
  • 薄 良彦(大阪府立大学)
  • 稲垣 伸吉(名古屋大学)
  • 川島 明彦(名古屋大学)
概要
現在,超スマート社会の1つの方向性として,モビリティとエネルギーの統合管理を人間行動まで包含し実現するシステム科学技術に注目が集まっている.本セッションでは,この方向性に関して先駆けて研究開発を展開してきたJST-CREST-EMS領域の鈴木チーム「エネルギー消費行動の観測と分散蓄電池群の協調的利用に基づく車・家庭・地域調和型エネルギー管理システム」の最新の研究結果を紹介する.